プロローグ
毎回、どんな撮影でも事前に撮影するお子様のことや、いらっしゃる人数を聞いている。集合写真の並び方とか事前に頭の中に入れておきたいことはすべて。頭に中に入れておいて、実際は現場で臨機応変に対応します。今回、七五三の撮影でいらっしゃる子は5歳の男の子。「初見の人に慣れるのに時間がかかります」とあります。5歳の男の子って、大体そうだから大丈夫です!
この記事の写真は撮影した順序で並べています。だからはじめの2枚は表情が固いのです。誰だって、大人だってはじめから前回で笑う人って稀有だと思います。だから徐々に気持ちを盛り上げていって、楽しい表情が出たらOK。そのために子供が楽しくなるように時にははじめに遊んだりしてるのです。
和楽備神社は隣に公園があって、毎回、そちらで撮影します。ちょっとした水の流れがあったり、秋ころは木々に色づきがあってきれいなんですよ。
なんの撮影においても集合写真が一番大変で難しい。子供が良い表情をしている時、なぜか大人が目をつむったり、子供の方を向いていたりする。その逆で、大人が笑っている時、子供はそっぽを向いている。集合写真のあるあるかもしれない(笑)だから、集合写真の時は僕の方に、子供も大人もすごく集中して見てもらわなきゃならない。でも集中しすぎると表情が固くなる。だから笑わせてさっと撮っています。
カメラの性能は飛躍的に上がって、どんなカメラでも綺麗な写真が撮れるようになりました。カメラマンの技術の一つは上に書いたみたいに集合写真を撮るため笑いをとったり、気持ちよく撮影の時間を過ごしてもらうため子供のご機嫌を取ったり、そんなこともしているのです。