カメラマンは
泣いちゃいました
川越氷川神社で五歳の男の子の七五三撮影でした。もうハイシーズンになってからご連絡いただき、ちょうどよくぽっかり空いた時間にご予約いただいた男の子はシャイなところがあるとお母さんからヒアリングしていました。
基本的な撮影が遊びながら、なので、シャイな子はグイグイ行かない。多分鉄則です。「グイグイ行く」ということは開かない扉を壊して入るようなものですよね。僕は気のない素振りを見せながらなんとなく距離感を測っています。長く撮影を続けていると「このタイミングでならお話できるかな」というタイミングが分かるような気がしています。
この日もたくさんの人でいっぱいな川越氷川神社さんでした。たくさんの人がいるとちょっと閉塞感がありますよね。だから裏手の新河岸川の方に行き、一緒に遊び始めました。お母さん、お父さんも優しく見守ってくれています。
少しずつ仲良くなると表情も明るくなっていきますね。目線バッチリのカットも量産しちゃいます。
あとは自然の流れのままに。ちょっとおしゃれなイメージカットも撮りつつ、撮影を進めます。
お父さんお母さんとのカットもたくさん撮りたいんです。
ただ撮るだけじゃなくて気持ちが出るような写真をお渡ししたいんです。
七五三のプランではその日の夜に数枚お渡しするお約束をさせていただいております。納品後はよくメールを頂くことが合って、恐縮なのですが紹介させていただいております。そのメールとこの写真を見ていたら泣いちゃいました。
撮らせてもらってよかったなぁ、、と思う大切な一枚です。
正直嬉しかった。撮らせてもらってよかった。ダイレクトに人の喜びを受けたくてはじめたこのお仕事、僕を選んでくれてありがとうございます。精一杯撮影させていただき、ほんとに良かったです。
ありがとうございます。
撮影データ
二〇一八年一一月の木曜日
(六曜・大安) (天気・快晴)
文・撮影 渡辺博幸